振袖写真が完成するまでにかかる日数
成人式は一生に一度しかない人生の重要イベントです。その貴重な瞬間を記録に残しておきたい、とは誰しも思うところです。そうした願いをかなえてくれるのが、写真館などで撮影してもらう振袖写真です。自前のカメラによるスナップ写真に比べると完成までに日数がかかりますが、振り袖姿をプロの手による美しい画像として残すことができます。
前撮りなら余裕を持って撮影できる
従来、振袖写真は成人式の当日に自宅近くの写真館などで撮影するというのが一般的でした。しかし当日はスケジュールが多忙になりがちであるなどの理由により、近年では事前に撮っておく「前撮り」が主流になっています。前撮りであれば余裕を持って撮影に臨むことができますし、小道具や背景などの事前準備にこだわることもできます。
また、振袖に限らず本格的な記念写真は完成までにある程度の日数がかかるものなので、たとえば成人式の当日または直後に祖父母をはじめとする近親者に完成品を配りたいのであれば、あらかじめ撮影を済ませておける前撮りが便利です。
振袖写真を前撮りする際の具体的なスケジュールはそれぞれの施設ごとに異なりますが、通常は数週間前に電話またはメールで日時を予約した後、当日かんたんな打ち合わせを行ったうえで撮影に臨むというのが一般的です。戸外で撮影をしたい、特別な小道具を用意してほしいなどのリクエストがある場合は、打ち合わせを前もって別の日に行うこともあります。
撮影当日に選んだ写真は後日完成品を渡される
振袖写真を前撮りする際の当日の流れは、来店→打ち合わせ→メイク及び着付け→カット選びというのが一般的な順序です。すべてを合わせるとおおむね3時間から半日程度の所要時間となりますが、神社や公園などでロケーション撮影をしたいという場合は、現地とスタジオを往復する移動時間がこれに加わります。
なお、最後のカット選びというのは、当日撮影した何枚あるいは何十枚もの画像データの中から、最終的に印画紙に焼き付けるための1枚(複数枚注文した時はその枚数分)を選び出す作業のことです。アナログ撮影が主流の頃は、この作業は現像が終わらないとできなかったのですが、大半がデジタルカメラによる撮影となっている現在では、その場でパソコン画面などに画像データを表示し、お気に入りのカットを選ぶことができるようになっています。
では、自ら選んだカットが焼き付けられた写真が完成するのはいつかというと、おおむね2週間後から3週間後です。大手チェーンの写真館の中にはもっと早いところもありますが、それでも10日前後かかるというのが一般的です。
完成品をすぐに受け取れないのはなぜか
振袖写真を撮影してから完成するまでに2~3週間かかるのはなぜかというと、これにはいくつかの理由があります。そのうち最大の要因は、レタッチに要する時間です。レタッチとは撮影済みデータに修正を施す作業のことで、たとえば振袖の表面にシワが寄っていたり、髪型の関係で顔に影ができていたりなど、撮影現場では気づかなかった細かな問題点を、専用のコンピュータソフトなどを使って修正します。
完成品をより美しく、それでいて自然に仕上げるためにはどうしても欠かせない作業です。また、写真を貼る台紙の製作に時間がかかることもあります。自分のイニシャルや名前を台紙に入れるなど、オーダーメードのサービスを利用した場合は、その分だけ製作日数が必要になります。
なお、写真館によってはお願いすればレタッチ前のカットを何枚かデジタルデータの状態で前渡ししてくれるところもあります。メールに添付するなどして友人・知人にいち早く見せたいというのであれば、事前予約の段階で相談してみるのがおすすめです。
成人式の振袖写真は、前もって撮影を済ませておくと何かと便利です。完成品を受け取れるのは撮影日から2~3週間後なので、時間的余裕をもってスケジュールを組んでおけば、一生の記念になる写真を式の当日や直後に手にできます。